血液製剤について

血液製剤・血漿分画製剤・血液製剤が必要となる病気の種類などを学ぶことができます。

関連疾患

アルブミンの低下

肝硬変〔かんこうへん〕

肝硬変は、長い年月をかけ、肝臓の機能が低下した状態です。 このため肝臓でタンパク質の生産や分解、 或いは有害物の分解が十分に行われなくなってしまいます。

原因は、①多量のアルコールを長年飲み続けた事、②肝炎ウイルスに感染した場合などです。

肝硬変になると、アルブミンは肝臓内で作られにくくなり、低アルブミン血症となります。 低アルブミン血症の状態では、血管内の水分が血管外に移動してしまいます。 その結果、お腹に水が溜まったり(腹水〔ふくすい〕)、 胸に水が溜まったり(胸水〔きょうすい〕)します。 このように、身体中に余計な水分が溜まってしまうような状態を「浮腫〔ふしゅ〕」と呼びます。

肝硬変

浮腫の治療としては、①安静にする、②塩分の摂取を制限する、③水分の摂取を制限するなどがあります。

余計な水分がとても多く浮腫が強い場合には、 ④利尿剤〔りにょうざい〕によって強制的に排尿を促し、浮腫の改善を図ります。 しかし、利尿剤だけでは十分な利尿効果が得られず、浮腫の改善がみられない場合もあります。 このような場合では、⑤利尿剤の作用を強くするために、高張アルブミン製剤を用います。

また、大量の腹水がある場合では、お腹に針(注射針のようなもの)を刺して、 腹水を排出させる治療もあります。 これを腹水穿刺〔ふくすいせんし〕と呼びます。 4リットル以上の腹水穿刺を行った場合では、身体中の循環血流量が減少してしまうこともあります。 その場合に生じる低血圧や腎血流量の減少を防ぐ目的で高張アルブミン製剤を投与します。

<東京慈恵会医科大学教授 星 順隆先生 監修>

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